母が回復期リハビリ病院に転院して、しばらく経った頃のことです。
リハビリの生活にも少しずつ慣れてきて、「ここで回復していくんだろうな」と感じ始めていた頃でした。
急性期病院とは違い、回復期リハビリ病院ではリハビリが生活の中心になります。
病院の中では、歩く練習をしている人や、作業療法を受けている人の姿もよく見かけました。
私たち家族も、この環境の中で母が少しずつ回復していくのだろうと思っていました。
ただ、その頃の私たちは、回復期リハビリ病院に入院期限があることをまだよく理解していませんでした。
回復期リハビリ病院には期限があると聞いた
あるとき、病院のスタッフの方との会話の中で、こんな説明を受けました。
「回復期リハビリ病院には入院できる期間が決まっています。」
そのとき初めて、回復期リハビリ病院には入院期限があるということを知りました。
病気の種類や状態によって多少違いはありますが、脳梗塞の場合は 最大180日 と説明されました。
その言葉を聞いたとき、正直少し驚いたのを覚えています。
それまで私たちは、回復期リハビリ病院でリハビリを続けながら、回復を待つものだと思っていました。
でも実際には、入院期間には上限があり、その期限の中でリハビリを進めていくことになるのです。
「いつか退院する」という現実
この話を聞いたとき、初めて「いずれ退院する日が来る」という現実を意識しました。
それまでは、
・回復すること
・リハビリが進むこと
ばかりに目が向いていたと思います。
でも入院期限の話を聞いたとき、回復期リハビリ病院は「ずっといられる場所ではない」ということに気づきました。
そのときはまだ、退院の具体的な話が出ていたわけではありません。
それでも、「この期間の中で、これからの生活を考えていくことになるんだろうな」という感覚が少しずつ生まれてきました。
回復期では、退院後の準備も少しずつ始まる
回復期リハビリ病院に入ると、リハビリだけでなく、退院後の生活を見据えた話も少しずつ出てきます。
その一つが、介護認定の申請でした。
私たち家族も、回復期に入ってしばらくした頃、病院のソーシャルワーカーさんから介護認定について説明を受けました。
▶︎ 脳梗塞の回復期、介護認定はいつ申請する?家族が悩んだタイミング
そのときはまだ、制度のこともよく分かっていませんでしたが、回復期という時期は、退院後の生活の準備も始まる段階なのだと感じました。
今振り返ると
今振り返ると、回復期リハビリ病院は
「回復のための時間」と同時に
「次の生活を考える時間」でもあった
のだと思います。
急性期では、とにかく命を守ることが優先でした。
回復期に入ると、少しずつ
・どこまで回復するのか
・退院後はどう生活するのか
・家族はどこまで支えられるのか
といった現実に向き合うことになります。
ただ、そのときの私たちは、まだそこまで整理して考える余裕はありませんでした。
「180日」という期限を聞いても、それがどんな意味を持つのかは、まだよく分かっていなかったと思います。
それでも、その言葉をきっかけに、退院後の生活というものを、少しずつ意識し始めていくことになりました。
