母が脳梗塞で倒れ、回復期に入った頃のことです。
少しずつできることが増えてきました。
体も動くようになり、会話もできるようになってきた。
だからこそ、こう思いました。
「もっとできることを増やしていった方がいいのではないか」
でも、あるときから考え方が変わりました。
「無理に増やさなくていいかもしれない」
そう思うようになったのです。
この記事では、脳梗塞の回復期に「できることを増やすか迷った」とき、家族としてどう判断したのかを書きます。
回復してくると「できることを増やしたくなる」
脳梗塞の回復期に入ると、目に見えて変化が出てきます。
- 歩けるようになってきた
- 会話ができるようになった
- 表情が戻ってきた
そうすると、家族としては自然に思います。
「もう少しできるのではないか」
「これもやってみたらいいのではないか」
良くなっているからこそ、次の段階を求めたくなるのは当然でした。
うまくいかないことが増えてきた
でも、実際にやってみると違いました。
できそうに見えることが、うまくいかない。
- 途中で止まってしまう
- やろうとしていたことを忘れてしまう
- 同じことを繰り返してしまう
見ていると、
「もう少しでできそう」
なのに、最後までいかない。
その状態が続きました。
回復しているはずなのに、どこか違和感がある。
その違和感については、こちらの記事でも整理しています。
本人もつらそうだった
何より感じたのは、母本人の様子でした。
やろうとしているのに、うまくいかない。
そのたびに、少しずつ疲れていくように見えました。
できないことが増えると、
- イライラする
- 不安になる
- 自信をなくす
そういう様子も出てきました。
「できるかもしれない」ことに挑戦することが、逆に負担になっているように感じたのです。
「できることを増やす」ことが正解とは限らない
ここで、考え方を変えました。
それまでは
▶︎ できることを増やす=回復
そう思っていました。
でも実際は、
▶︎ できることを無理に増やす=負担になることもある
そう気づきました。
「できること」より「続けられること」を優先する
そこで、基準を変えました。
- できるかどうか
ではなく - 無理なく続けられるか
で考えるようにしたのです。
たとえば、
- スマホ → できるときもあるけど安定しない
- 電話 → 毎回できる
なら、
▶︎ 電話を選ぶ
という考え方です。
実際に我が家では、この考えでスマホではなく電話に切り替えました。
その判断については、こちらの記事で詳しく書いています。
あえて「やらない」と決めることも必要だった
それまでは、「できるかもしれないならやらせてみる」という考えでした。
でも途中からは、
「やらない」と決めることも増えました。
これは少し勇気がいりました。
「せっかく回復しているのに」
という気持ちもあったからです。
それでも、
▶︎ 無理をしない方が安定する
そう感じる場面が多くなっていきました。
できることを増やすべきか迷ったときの判断基準
無理に増やさない方がいいサイン
- 操作の途中で止まってしまう
- 同じことを何度も繰り返す
- 本人が疲れている様子がある
この状態では、無理に増やすと負担になりやすいです。
増やしてもいいサイン
- 手順を自分で思い出せる
- 最後まで操作が続く
- 本人が前向きに取り組めている
こうした様子があれば、少しずつ増やしても良いと思います。
家族としての判断は「負担を減らすこと」
回復期は、見た目の変化が大きい時期です。
だからこそ、
「もっとできるようになるはず」と思ってしまう。
でも実際には、
- 体は回復していても
- 認知や注意はまだ不安定
という状態でした。
だからこそ、
👉 負担を増やさないことを優先する
それが大事だと感じました。
まとめ:回復期は「増やす」より「整える」
脳梗塞の回復期は、できることが増えていく時期です。
でも、
増やすことだけが正解ではありません。
- 安定してできること
- 無理なく続けられること
それを大切にする方が、結果的にうまくいくこともあります。
「できるかどうか」ではなく、
「続けられるかどうか」で考える。
それが、家族としての判断でした

