回復期に入ってしばらくした頃、医師やスタッフから「介護認定」という言葉が出ました。
そのとき、私はこう感じていました。
「まだ早い気がする」
これは、制度を知らなかったからではありません。
怠けていたからでもありません。
介護認定は「困ってから」取るものだと思っていた
正直に言うと、私の中では介護認定は
- 日常生活が回らなくなってから
- 明らかに介助が必要になってから
- 退院が決まってから
考えるものだと思っていました。
だから、回復期の段階でこの話が出たことに違和感を覚えたのです。
今振り返って分かった、医療側が早めに話す理由
回復期に入ると、医療側の視点は少し変わります。
- 退院後の生活を想定し始める
- リハビリの到達点を見極める
- 必要な支援を逆算する
その中で、介護認定は
「今すぐ使うため」ではなく
「選択肢を確保するため」
の話でした。
私たちが判断した「考え始めるタイミング」
結論から言うと、私たちが介護認定を意識し始めたのは、
- 命の危険がほぼ抜けたと実感できた
- 回復期病院への転院が視野に入った
- 退院後の話題が自然に出始めた
この3つがそろった頃です。
申請を急いだわけではありません。
でも、
「知らないままでいる」のをやめた
という判断でした。
この段階でやってよかったこと/やらなくてよかったこと
やってよかったこと
- 介護認定の流れを把握した
- 申請に時間がかかることを知った
- どのタイミングで使う制度か整理した
やらなくてよかったこと
- 要介護度を予想する
- 在宅か施設かを決める
- 生活を作り替える
介護認定は、決断ではなく準備でした。
「まだ回復するかもしれない」と思っている人へ
回復期にいると、どうしても期待が残ります。
それは、悪いことではありません。
でも同時に、制度は感情の速度では動いてくれません。
だからこそ、
希望と準備を、同時に持つ
という姿勢が、私たちには必要でした。
まとめ:介護認定は「覚悟」ではなかった
介護認定を考え始めたからといって、すべてを諦めたわけではありません。
- 回復を信じる気持ち
- 生活を守りたい思い
- 家族としての願い
それらと並行して、現実に備えただけでした。
回復期は、判断を急ぐ時間ではありません。
でも、判断の材料を集め始める時間ではあります。

