※この記事は、脳梗塞の急性期を抜けて回復期に入った家族の視点から、介護認定の話が出たときに感じた違和感を記録した体験記です。回復期に入った直後の戸惑いについては、こちらの記事から読むと流れが分かります。
▶︎ 回復期に入って、最初に戸惑ったこと
回復期に入ってしばらくした頃、医師やスタッフから 「介護認定」 という言葉が出ました。
正直に言うと、その瞬間、私は強い違和感を覚えました。
まだ命の危険を越えたばかりなのに、もう介護の話?
- 退院すら決まっていない
- リハビリが始まったばかり
- これから回復するかもしれない
そんな段階で「介護」という言葉が出てくることが、どうしても腑に落ちませんでした。
「まだ早い気がする」それが、当時の正直な感覚です。
今振り返って分かった、違和感の正体
今なら、この違和感の正体がはっきり分かります。
それは、制度の話が早かったのではなく、家族の認識がまだ急性期に残っていたからでした。
頭では「回復期」と分かっていても、気持ちはまだ
- 今日を無事に越えること
- 容態が急変しないこと
に向いていたのです。
医療側と家族で、時間軸がずれていた
医療側は、
- 退院後の生活
- 必要になる支援
- 申請にかかる時間
を 数週間〜数か月単位で見ています。
一方、家族は
- 今日
- 明日
- 次の面会
という 数日単位で生きています。
この時間軸のズレが、「まだ早い」という違和感を生みました。
回復期に入って、リハビリ病院や転院の話が出たときに感じた混乱については、別の記事で詳しく書いています。
✅ 回復期に入って、リハビリ病院・転院の話が出たとき、家族が混乱した理由
介護認定は「今すぐ使うため」の話ではなかった
当時は分かりませんでしたが、介護認定の話は
もう介護が必要だ。という宣告ではありません。
「選択肢を失わないための準備」でした。
申請してから認定が下りるまでには時間がかかります。
その間に回復すれば、結果的に軽い認定になることもあります。
それでも「まだ早い」と感じた自分を否定しなくていい
ここで大事なのは、
違和感を覚えた自分は、間違っていなかった
ということです。
- すぐに現実を決めつけなかった
- 回復の可能性を信じていた
- 家族として自然な感情だった
ただ、それと同時に
制度は、感情より先に動く
という現実もあります。
この段階で決める必要があったこと/なかったこと
当時の自分に伝えるなら、こう整理します。
この時点で決める必要があったこと
- 介護認定を「申請するかどうか」
- 情報を集め始めるかどうか
決める必要がなかったこと
- 在宅か施設か
- どこまで介護するか
- 生活をどう変えるか
「申請=覚悟」ではありません。
まとめ:違和感は、判断を急がなかった証拠
介護認定の話が出たときに「まだ早い」と感じたのは、
- 状況を冷静に見ようとしていた
- 人生の重みを分かっていた
- 流れ作業で決めたくなかった
という証拠でした。
回復期は、決断の連続ではなく、判断を保留しながら進む時間です。
次の記事では「回復期に入って 家族の役割がどう変わっていったか」について書いています。

