回復期リハビリ病院を見学して初めて分かったことー急性期病院とは違う場所だったー

介護が始まった日・体験記

母が回復期リハビリ病院へ転院する話が出たとき、私たち家族はまだ、その病院がどんな場所なのかよく分かっていませんでした。

「リハビリをする病院」ということは理解していましたが、実際にどんな生活になるのかは想像できていなかったと思います。

そんな中、転院の候補になっている病院を見学する機会がありました。

その見学で、初めて分かったことがいくつもありました。


回復期リハビリ病院は、急性期病院とは雰囲気が違った

それまで母が入院していたのは、脳梗塞の急性期治療を行う病院でした。

急性期病院では、医師や看護師が慌ただしく動き、検査や処置が次々と行われます。

命を守るための治療が中心で、病院全体にどこか緊張感のある空気がありました。

それに比べて、見学した回復期リハビリ病院は、同じ病院でも雰囲気がかなり違っていました。

廊下では、理学療法士さんに付き添われながら歩く練習をしている人がいたり、車椅子でゆっくり移動している人がいたりしました。

急性期病院のような慌ただしさはなく、時間の流れ方が少し違うように感じました。


「ここで生活するんだ」という実感が初めて湧いた

病院の中を案内してもらいながら、リハビリ室や食堂なども見せてもらいました。

そのときに初めて思ったのが、

「ここで生活するんだ」

ということでした。

急性期病院では、どちらかというと「治療のために入院している」という感覚が強かったと思います。でも回復期リハビリ病院は少し違いました。

リハビリをしながら、ここで日常生活を取り戻していく場所。

そんな印象を受けました。


回復期リハビリ病院は、リハビリが生活の中心になる

見学の中で説明されたのは、回復期リハビリ病院では リハビリが生活の中心になる ということでした。

一日に何度かリハビリの時間があり、

・理学療法
・作業療法
・日常動作の訓練

などを行っていくとのことでした。

急性期病院では、どうしても「安静」が中心になります。

それに対して回復期では、少しずつ体を動かしながら生活を整えていく。

同じ入院でも、目的がまったく違うのだと感じました。


回復期に入ると、制度の話も少しずつ出てくる

回復期リハビリ病院に入ると、治療だけではなく 退院後の生活を見据えた話 も少しずつ出てきます。たとえば、介護認定の申請もその一つでした。

私たち家族も、回復期リハビリ病院に転院してしばらく経った頃、病院のソーシャルワーカーさんとの面談で、介護認定の申請について説明を受けました。

▶︎ 脳梗塞の回復期、介護認定はいつ申請する?家族が悩んだタイミング

そのときはまだ、介護認定がどんな制度なのかもよく分かっていませんでした。

ただ、回復期という時期は、少しずつ退院後の生活を考え始めるタイミングなのだと感じたのを覚えています。


回復期に入ると安心できると思っていた

正直なところ、回復期リハビリ病院に転院すれば、少し安心できるのではないかと思っていました。

急性期の緊張感から少し離れて、ゆっくり回復していく段階に入る。そんなイメージを持っていたからです。

でも実際には、回復期に入ったからといって、すぐに不安がなくなるわけではありませんでした。

▶︎ 回復期に入って不安が軽くならなかった理由

回復期は回復期で、また違う形の現実と向き合う時間だったのだと思います。


今振り返ると

今振り返ると、回復期リハビリ病院は「治療の場所」から「生活を取り戻す場所」へ変わる段階だったのだと思います。

急性期では命を守ることが優先でしたが、回復期では、その先の生活を少しずつ考えていくことになります。

ただ、そのときの私たちは、まだそこまで整理して考えることはできていませんでした。

ただ目の前の出来事を受け止めながら、少しずつ次の段階に進んでいく。

回復期という時間は、そんな感覚の中で過ぎていったように思います。

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